少年サッカーで試合に出られないとき、親が原因を決めつける前に見ること

少年サッカーで試合に出られずベンチで考える子どもと寄り添う保護者

試合が終わったのに、わが子はほとんどピッチに立てなかった。

帰り道、親の頭には「なぜ出してもらえなかったんだろう」が残ります。練習では頑張っているように見える。ほかの子は出ている。理由を知りたくなるのは自然です。

ただ、ここで最初にしたいのは「原因を当てること」ではありません。 親から見える試合の数十分だけでは、コーチが何を見ていたのか、本人が何を感じているのかまでは分からないからです。

目次

帰り道で「なんで出してもらえなかったの?」と結論を急がない

試合直後は、親も子どもも気持ちが動いています。

子どもが自分から話し始めたなら聞けばいい。一方で、何も話さず着替えたり、別の話をしたりしているなら、その場で出場理由の反省会を始めなくてもかまいません。

「コーチは見る目がない」「もっとアピールしないと」のように、親が先に理由を決めてしまうと、本人が感じていたこととずれることがあります。

その日の声かけそのものに迷う場合は、「試合に出られなかった子に、親は何と言う?」で帰り道の距離感を整理しています。

最初に確認したいのは、本人がどうしたいのか

親は「試合に出たいはず」と考えます。もちろん、そう思っている子は多いでしょう。

ただ、本人が今いちばん気にしているのが出場時間なのか、ミスしたことなのか、練習でうまくいかないことなのかは、聞いてみないと分かりません。

「今日、どうだった?」「次はもっと出たい?」くらいの問いから始めます。答えが短ければ、無理に掘り下げる必要はありません。

親が解決したい問題と、子どもが解決したい問題を一度分けるだけでも、その後の動きは変わります。

同じ「出られない」でも、試合の位置づけで意味は変わる

次に確認したいのは、その試合がチームの中でどんな位置づけだったかです。

大会、練習試合、学年をまたいだ試合などでは、チームがその日に置いている目的や起用の考え方が同じとは限りません。

一試合だけを見て「評価されていない」と決めるのではなく、最近数試合の出場時間や、練習で任されている役割も一緒に見ます。

JFAは育成年代で「Players First!」を掲げ、関わる大人が子どもにとって何がよいかを基準に考えることを示しています。また保護者向けハンドブックでは、子どもは勝敗だけでなく「選ばれる・選ばれない」経験もするため、大人が早く可能性を決めつけず見守ることを勧めています。

最近、コーチから何を求められているかを聞いてみる

出場が少ないと、親は「技術が足りないのか」「走れないからか」「守備が原因か」と考え始めます。

でも、それも推測です。

本人が最近コーチから言われていることがあるなら、まずそこを聞きます。「切り替えを早く」「周りを見よう」「もっと声を出そう」など、チーム内で具体的な課題が共有されていることもあります。

何も分からない状態なら、必要に応じてコーチへ確認します。

聞くなら「起用の不満」より「次の課題」
  • 今、本人に特に伸ばしてほしい部分はどこですか?
  • 出場機会を増やすために、練習で意識するとよいことはありますか?
  • 本人が今任されている役割を、親も理解しておきたいです

「なぜうちの子を使わないんですか」と答えを迫るより、次に向けた具体的な材料を聞く方が、親子で共有しやすくなります。

出場が少ない状態が続くなら、環境全体を見る

出場時間だけでチームの良し悪しは決まりません。ただ、本人が「もっと試合を経験したい」と強く望んでいるのに、その機会が長くほとんどなく、理由や成長課題も共有されない状態が続くなら、チームとの相性を見直す材料にはなります。

練習は楽しめているか。コーチとのやり取りはあるか。本人が挑戦できているか。家庭として続けたい環境か。

それらを見たうえで、今のチームで取り組むのか、別の環境も見てみるのかを親子で考えます。

チームそのものを見直すときは、「少年サッカーのチームはどう選ぶ?」も参考にしてください。

参考にした公式情報

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