少年サッカーのゴールキックは5秒?毎回ではない|2026/27ルール

少年サッカーのゴールエリアでゴールキックを蹴る準備をする選手と相手選手の位置関係を描いたルール解説画像


少年サッカーの試合でゴールキックになったあと、選手がなかなか蹴らず、主審が手を上げて数え始める場面がこれから増えるかもしれません。

2026/27競技規則の「5秒」は、すべてのゴールキックを5秒以内に蹴るルールではありません。ゴールキックを行う選手やチームが再開を意図的に遅らせていると主審が判断し、笛と合図でカウントダウンを始めた場合の5秒です。

まずは従来からあるゴールキックの基本を押さえ、その上で2026/27の新しい5秒カウントを分けて見ると、親の観戦でも判定を追いやすくなります。

目次

先に早見表|ゴールキックで親が見る6点

確認点基本
どこから蹴る?ゴールエリア内の任意の地点
いつプレー開始?蹴られてボールが明らかに動いたとき
相手選手原則、ボールがインプレーになるまでペナルティーエリア外
相手ゴールへ直接入ったら?得点になる
オフサイドゴールキックから直接受ける選手は反則にならない
2026/27の5秒毎回ではなく、主審が遅延と判断してカウントを始めたとき

昔のルールと混同しやすいポイント

以前のルールを知っている保護者ほど「ボールがペナルティーエリアを出るまで味方は触れない」と思いがちですが、現在は蹴られて明らかに動いた時点でインプレーです。2026/27の5秒も、ボールを置いた瞬間から自動的に始まる時計ではありません。

ゴールキックになるのはどんなとき?

ゴールキックは、最後に攻撃側の選手が触れたボールの全体がゴールラインを越え、得点にならなかったときに守備側チームへ与えられます。

たとえば相手のシュートがゴールの外へ外れた場面や、攻撃側の選手に最後に当たってゴールラインを割った場面です。反対に、最後に守備側の選手が触れてゴールラインを越えた場合は、原則として相手チームのコーナーキックになります。

ボールはゴールエリア内の任意の地点から蹴れる

JFAの競技規則では、ゴールキックのボールは静止した状態で、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの選手が蹴ります。

「ゴールラインのすぐ横からしか蹴れない」「必ずゴールキーパーが蹴る」というルールではありません。8人制ではピッチやゴールエリアの大きさが11人制と異なりますが、実際の試合ではその大会で使われるフィールド表示に従います。

相手選手は原則ペナルティーエリアの外にいる

ゴールキックが行われるとき、相手競技者はボールがインプレーになるまでペナルティーエリアの外にいなければなりません。

ただし、守備側がすばやく再開し、相手選手にエリアから出る時間がなかった場合は、主審がそのままプレーを続けさせることがあります。観戦席から「相手がエリア内にいたから絶対やり直し」と決めつけない方が安全です。

ボールがペナルティーエリアを出るまで待つ必要はない

現在の競技規則では、ボールは蹴られて明らかに動いたときにインプレーになります。

以前のルールを知っている保護者ほど、「ペナルティーエリアの外へ出るまで触ってはいけない」と覚えていることがありますが、現在はその理解ではありません。守備側はエリア内で短いパスをつないで再開することもできます。

ゴールキックから相手ゴールへ直接入れば得点になる

ゴールキックからボールがそのまま相手チームのゴールへ入った場合は、得点として認められます。

一方、ゴールキックが誰にも触れず自分たちのゴールへ直接入った場合は、相手チームのコーナーキックで再開します。

ゴールキックから直接受ける選手はオフサイドにならない

ゴールキックにはオフサイドの例外もあります。ゴールキックからボールを直接受けた選手は、オフサイドの反則にはなりません。

前方にいる味方へ長いゴールキックが届いたのに副審の旗が上がらない場面では、この例外が理由のことがあります。オフサイド全体の見方は、少年サッカーのオフサイドを親向けに整理でもまとめています。

2026/27から遅延時に5秒カウントダウンが追加

2026/27サッカー競技規則では、ゴールキックによる意図的な時間の浪費を減らすための仕組みが追加されました。

ゴールキックを行う選手またはチームが再開を不当に遅らせていると主審が判断すると、主審は笛を吹いてカウントダウン開始を合図し、手を上げて目で見えるように5秒を数えます。

5秒が終わってもゴールキックが行われなければ、相手チームにコーナーキックが与えられます。

「ボールがゴールエリアに置かれた瞬間から毎回5秒」ではなく、主審が遅延と判断してカウントを開始した後の5秒です。

5秒を超えたらすぐイエローカード、ではない

5秒を超えた結果としてまず変わるのは再開方法で、相手チームのコーナーキックになります。

2026/27の変更概要では、その後も過度に再開を遅らせた場合に限って、遅延した選手への警告が示される整理になっています。5秒を超えた瞬間に必ずイエローカード、という理解は避けた方がよいでしょう。

2026/27ルールは大会ごとの適用時期も確認する

JFAは2026/27サッカー競技規則を2026年7月1日から有効としています。ただし、それ以前に始まった競技会では、新ルールの適用を次の競技会まで遅らせられる場合があります。

2026年の全日本U-12サッカー選手権大会は、実施年度のJFAサッカー競技規則と8人制サッカー競技規則によって行うと明記されています。一方、地域大会や低学年大会では独自の競技会規定があることもあるため、最後はその大会要項を確認してください。

8人制サッカー全体の人数やピッチ、交代などは、少年サッカーの8人制とは?で整理しています。

観戦では4点だけ順番に見る

ゴールキックの判定で迷ったときは、全部を一度に覚えなくても大丈夫です。

  1. ボールがゴールエリア内に置かれているか
  2. 相手選手が原則ペナルティーエリア外にいるか
  3. 蹴られてボールが明らかに動いたか
  4. 主審が笛と手の合図で5秒カウントを始めていたか

特に4つ目が2026/27の新しいポイントです。単に選手が少し考えているだけなのか、主審が遅延としてカウントを開始したのかを分けて見ると理解しやすくなります。

まとめ|基本ルールと「遅延時の5秒」を分けて覚える

少年サッカーのゴールキックでは、ゴールエリア内の任意地点から静止したボールを蹴り、ボールが明らかに動いたときにインプレーになります。相手選手は原則としてその時までペナルティーエリアの外にいます。

そして2026/27からは、意図的に再開を遅らせていると主審が判断した場合、5秒の可視カウントダウンが始まり、時間を超えると相手チームのコーナーキックになります。

毎回5秒ではない。この一点を基本ルールと分けて覚えておくと、子どもの試合で主審の合図を見たときも落ち着いて判定を追いやすくなります。スローイン側の同じ2026/27改正は、少年サッカーのスローインは何が反則?で確認できます。

参考にした公式情報

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