少年サッカーの試合開始直後、センターサークルから大きく蹴ったボールがそのままゴールへ入ることがあります。「今のは得点?」「キックオフから直接ゴールしていいの?」と迷いやすい場面です。
結論からいうと、JFAの8人制サッカーでは、キックオフから相手ゴールへ直接入っても得点にはなりません。相手チームのゴールキックで再開します。一方、現在の11人制サッカーでは、キックオフから相手ゴールへ直接得点できます。
この記事では、少年サッカーでよく使われるJFAの8人制競技規則をもとに、キックオフの直接ゴール、開始位置、ボールがインプレーになるタイミング、11人制との違いを保護者向けに整理します。
先に結論|8人制と11人制では「直接ゴール」が違う
| JFAの8人制 | 一般の11人制 | |
|---|---|---|
| キックオフから相手ゴールへ直接入る | 直接得点にはならない | 直接得点できる |
| 親が混同しやすい理由 | 育成年代の専用規則 | テレビ中継などで目にする規則 |
「プロの試合では入るのに、なぜ子どもの試合では得点にならない?」と感じたら、まず8人制専用規則と11人制の違いを確認します。少年サッカーでは大会要項もあわせて見るのが確実です。
先に結論|8人制のキックオフで覚えたい4点
- 8人制では、キックオフから相手ゴールへ直接得点できない
- 直接入った場合は、相手チームのゴールキックで再開する
- キックオフは試合開始だけでなく、後半開始や得点後の再開でも行う
- 8人制のセンターサークル半径は7m。11人制の9.15mより小さい
テレビで見る11人制と少年サッカーの8人制では、キックオフから直接得点できるかどうかが違います。ここを最初に分けておくと混乱しません。
8人制はキックオフから直接ゴールできない
JFAの「8人制サッカー競技規則」では、プレーの開始および再開について、キックオフしたボールが直接相手チームのゴールに入った場合は、相手チームにゴールキックが与えられると定められています。
つまり、試合開始の笛と同時にセンターマークからロングシュートを打ち、そのボールが誰にも触れず相手ゴールへ入っても1点にはなりません。
「ゴールに入ったのだから得点」と考えやすいのですが、8人制ではキックオフだけにある大きな違いの一つです。
11人制では直接ゴールできる|ここが大きな違い
現在の通常のサッカー競技規則、つまり11人制では扱いが違います。IFABの現行Law 8では、キックオフから相手ゴールへ直接得点できるとされています。
| 項目 | 8人制 U-12 | 11人制 |
|---|---|---|
| キックオフから相手ゴールへ直接入る | 得点にならない | 得点になる |
| 8人制で直接入った後の再開 | 相手のゴールキック | ― |
| センターサークル半径 | 7m | 9.15m |
JFAの8人制規則には、8人制と11人制の違いをまとめた比較表があり、キックオフは8人制が「直接得点することができない」、11人制は「直接得点することができる」と明記されています。
8人制の人数・コート・交代など全体の違いは、少年サッカーの8人制を整理した記事でも確認できます。
キックオフはいつ行う?試合開始だけではない
キックオフというと試合開始の1回だけを思い浮かべがちですが、サッカーでは複数の場面で使います。
- 試合開始時
- 後半開始時
- 延長戦を行う場合の各ハーフ開始時
- どちらかのチームが得点した後
得点後は、得点された側のチームがキックオフを行って試合を再開します。観戦中は、ゴール後に両チームが自陣へ戻り、センターマークから再開する流れを見ると分かりやすいです。
キックオフのボールは前に蹴らなくてもいい
「キックオフは前へ蹴らないといけない」と覚えている人もいますが、現行のサッカー競技規則では、ボールは蹴られて明らかに動いたときにインプレーになります。前方へ蹴ることは条件ではありません。
そのため、キックオフで味方へ横や後ろにボールを動かしてスタートする場面も普通にあります。
8人制競技規則は、8人制で特別に修正した部分以外について通常のサッカー競技規則を適用する考え方です。キックオフで特別に変更されている大きな点は、相手ゴールへの直接得点を認めないことです。
キックオフのとき、選手はどこにいる?
キックオフでは、キッカー以外の選手は自分たちのハーフに位置して再開を待ちます。ボールはセンターマークに静止させ、主審の合図を待ってから蹴ります。
JFAの8人制U-12では、センターサークルの半径は7mです。11人制のセンターサークル半径9.15mより小さく、ピッチ全体も50m×68mが推奨されています。
観戦していて「テレビのサッカーより選手同士が近く見える」と感じるのは不思議ではありません。8人制は人数だけでなく、ピッチや各種距離も育成年代向けに調整されています。
蹴った本人がすぐもう一度触ったら?
キックオフを行った選手は、他の選手がボールに触れる前に、自分でもう一度ボールに触れることはできません。
たとえば、キックオフを小さく蹴ったあと、味方が触る前に同じ選手が続けてドリブルを始めるのは認められません。通常は相手チームの間接フリーキックで再開します。手や腕で触れた場合は、ハンドの扱いに応じます。
「直接ゴールではない」は、誰かに触れれば状況が変わる
8人制で禁止されているのは、キックオフしたボールが誰にも触れず、そのまま相手ゴールへ入って得点することです。
キックオフ後に別の選手がボールへ触れ、その後のプレーでゴールに入った場合は、通常のプレーとして得点の可否が判断されます。「キックオフから始まった攻撃では得点できない」という意味ではありません。
親が観戦するときは、「センターから蹴った」という事実より、ゴールへ入るまでに誰か別の選手が触れたかを見ると理解しやすくなります。
大会要項に独自ルールがある場合は要項を優先する
少年サッカーでは、JFAの競技規則を基本にしながら、大会ごとに競技会規定や特別ルールが設けられることがあります。
2026年の東京都少年サッカー連盟の共通事項でも、実施年度のJFA「サッカー競技規則」「8人制サッカー競技規則」に準じつつ、大会要項や細則を優先するとされています。そのうえで、キックオフから直接相手ゴールへ入った場合は得点を認めず、ゴールキックで再開することも明記されています。
低学年大会や地域大会では、試合時間や人数などに独自の設定があることもあります。実際の試合では、その大会の最新要項も合わせて確認してください。
親がキックオフで見るなら、この4点
- 8人制か11人制か
- ボールがセンターマークに置かれ、主審の合図後に蹴られたか
- ゴールへ入るまでに別の選手が触れたか
- 8人制で直接入ったなら、ゴールキックで再開したか
この4点だけでも、少年サッカーのキックオフはかなり追いやすくなります。細かい反則を全部覚えるより、まず8人制と11人制の違いを分けるのが近道です。
まとめ
JFAの8人制サッカーでは、キックオフから相手ゴールへ直接得点することはできません。誰にも触れずそのまま入った場合は、相手チームのゴールキックで再開します。
一方、11人制の現行ルールでは、キックオフから相手ゴールへ直接得点できます。少年サッカーを観戦するときは、テレビで見慣れた11人制の感覚をそのまま当てはめないことが大切です。
8人制ではセンターサークル半径も7m。キックオフは試合開始、後半開始、得点後などに行われ、ボールは蹴られて明らかに動けばインプレーです。まずこの基本を押さえれば、再開場面で迷いにくくなります。

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